サント・ステファノ教会（Chiesa di Santo Stefano）は、ヴェネツィアのサン・マルコ地区に位置する歴史的な教会で、ゴシック様式の建築が特徴です。 この教会は、13世紀に設立され、その後、14世紀から15世紀にかけて現在の姿に再建されました。 教会の外観は、シンプルながらも美しいレンガ造りで、尖塔と大きなアーチ型の窓が印象的です。 特に目を引くのは、16世紀に追加された美しい木製の天井で、船のキールを逆さにした形をしており、その壮麗さが訪れる人々を魅了します。 内部には、多くの貴重な芸術作品が収められています。 特に注目すべきは、パオロ・ヴェロネーゼの「最後の晩餐」や、ジャコポ・ティントレットの「聖ステファノの殉教」といった名画です。 また、祭壇や礼拝堂も精緻な装飾が施されており、宗教芸術の宝庫となっています。 教会の中央には、聖ステファノの遺物が安置されており、訪れる人々にとって敬虔な祈りの場となっています。